街と村 ご紹介

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ノース・ヨーク・ムーア   North York Moors
               2011年9月25日 訪問  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

ローズデール・アビーから一昨日訪れたソーントン=ル=デールの街のギャラリーに向かうには、私達の村ハットン=ル=ホールを通る道が近いようだ。 ローズデール・アビーの村を出外れるといきなり、ものすごい上り坂のヘアピンカーブが連続する。悪路好きな私だが、さすがに緊張する。 緊張を超えて笑い出してしまうほどだ。上り切った当たりの路肩にスペースを見つけ景色を見る。霧はすっかり晴れ上がったが、風は強い。 ムーアのヒースの先の谷は豊かな牧草地が広がる(写真下左)。ローズデール・アビーの村もすぐ下に見える(写真下左から2枚目)。

North York Moor North York Moor North York Moor North York Moor

North York Moor

再スタートするとすぐに大きなパーキングが現れた。何があるのかと車を止める。"Top Bank The birthplace of the Rosedale ironworks"と案内板がある。 少し先にトンネルのような炉のようなものが見える(写真上右から2枚目)。帰国後調べたら面白いことが分かった。ここローズデールは鉄鉱石鉱山(ironstone mines)として 13世紀から16世紀まで22日に訪れたバイランド修道院が採掘権を持っており、谷で鉄を生産していたのだという。
19世紀に鉱山は復活し、このトップ・バンクまで鉄道が敷かれたのだ。その鉄道はハットン=ル=ホールまで下り、そこから北上してKildaleを経て、 Middlesboughまで運ばれたらしい。トップ・バンクの遺跡は鉄鉱石を軽くするため焼いた窯の跡なのだという。バイランド修道院の時代の平修道士の重労働を思うにつけ、 19世紀の巨大開発で掘り尽くし、20世紀には廃坑となり、今はその面影さえもない文明の貪欲さを思うにつけ草臥れる。

North York Moor

ソーントン=ル=デールではギャラリーの前の路上に車を止め、ドアーを押してみると懸念した通り閉まっている。今日は日曜日だから仕方あるまいと思いつつ、 だめとなると余計欲しくなるのが人情だ。未練がましくもショーウインドーを覗いていると、日本人女性から声を掛けられた。一人旅をしているのだと言う。 この旅2回目の日本人遭遇なのに、なぜか先を追われるような気分で、十分に話もせず「良い旅を」と別れてしまったが、もう少しゆっくり話をすれば良かったと、後から反省する。
ピッカリングの街で今夜のレストランの場所を確認する。パーキングは店の前の路駐OKだ。ペトロールを満タンにして再度ムーアのドライブに入る。 ハットン=ル=ホールの西2kmほどにビューマークがある。ハットン=ル=ホールを通り過ぎ、1kmほどで左折すると360度ヒースのムーアに入る。 この当たりのヒースはまだ紫を保っている。ヒスを抜け珍しい雑木の中の急坂を上りきるとギラムーア(Gillamoor)の村外れの展望台に出る。 今通って来たムーアが陽に輝いて見える。美しい光景だ。短い時間だったが2組の訪問者があったところをみると人気なのだろう。
石垣の石板に刻まれているのは聖職者であり詩人のジョン・キーブルの詩であることは分かったが、このサプライズ・ビューとどう繋がるの理解できない。

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Information
 Address   North Yorkshire
 Telephone  -
 Web Site  North York Moors

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